小川 洋史– Author –
OGAWA Hirofumi |1962年北海道生まれ。|東京、Bologna(伊)、Milano(伊)、Bangkok、Hawaiiと田舎の木造APから港区のタワマンまで世界中の不動産を渡り歩いた。|東北大学及び同大学院(工学修士)、東京工業大学大学院(技術経営修士)。|宅地建物取引士、競売不動産取扱主任者、賃貸不動産経営管理士、日商簿記1級、FP2。|英語、伊語対応可能
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用語解説
【ドローンの物理学用語解説】ベクトル外積(クロス積)とは何か?——ドアノブを回す力から理解する
【まず「ベクトル」を思い出す】 ベクトルとは、大きさと方向の両方を持つ量のことだ。 たとえば「風速8 m/s」だけでは情報が足りない。「北から南へ向かって風速8 m/s」と言って初めて、ドローンの飛行計画に使える情報になる。この「方向付きの量」がベ... -
未分類
ドローンのための物理学シリーズ 第2回:【トルクと推力(ニュートン)】重量級ペイロードを安全に持ち上げる物理的根拠の示し方
【1. 「その機体で、本当にその荷物を持ち上げられるのですか?」】 あなたの会社がインフラ点検用の大型ドローンを導入し、5 kgの高精度LiDARセンサーを搭載して橋梁の3Dスキャンを行う業務を受注したとする。機体メーカーのカタログには「最大ペイロード... -
未分類
ドローンのための物理学シリーズ 第1回:【ラジアンと角速度】モーター回転数を制する者が、飛行許可の第一関門を突破する
【1.審査官の最初の壁——「そのモーター、制御できていると言い切れますか?」】 ある日の午後、あなたはカテゴリーIII飛行の許可申請書を航空局に提出した。機体スペックシートには、メーカーカタログから転記した「モーター回転数:8,000 RPM」の文字が並... -
エッセイ
AI共生時代に「専門性」は死ぬのか?──深掘りのベテランと越境するマルチ屋、二つの生存戦略
【はじめに:「この道一筋」の正解が揺らぎ始めた】 司法試験、公認会計士試験。数年がかりの猛勉強を経て資格を取得し、そこから何十年も実務を積み重ねてきた大先輩方の知見は、一朝一夕では築けない社会の財産だ。そこに異論はない。 しかし、生成AIの... -
法律
ドローンの法律学シリーズ 第15回:【イベント上空飛行】 難攻不落の「催し場所」:立入管理措置の法的有効性をどう担保するか
【1. 「関係者しかいない」という思い込みが招く、イベント空撮の落とし穴】 「会場にはチケットを持った観客しかいないから」「事前にドローンが飛ぶとアナウンスしてあるから、全員が関係者として扱えるだろう」 イベントの空撮依頼を受けた際、現場でこ... -
ドローン
ドローンの法律学シリーズ 第14回:【30m距離の維持】 人・物との距離:万が一の「スリップ」を考慮した安全半径の算出
【1. 「30m離れれば合法」という安心感が招く、見えないリスクと重い責任】 「対象の建物や人から30m以上離れているから、航空法上は合法だ。許可も不要だし、特別な安全対策もこのままで問題ないだろう」 ドローンの現場で、もしあなたの会社の操縦者がそ... -
ドローン
ドローンの法律学 第13回:【目視外飛行(BVLOS)】 遠隔監視とフェイルセーフ:通信途絶時の挙動を法的に保証する
【1. 「通信が切れないよう監視する」という素人の弁明が招く不許可の烙印】 「高性能なアンテナを使用し、電波状況を常にモニターします。もし通信が切れたら、すぐに補助者が走って機体を探しに行きます」 目視外飛行(BVLOS:Beyond Visual Line of Sig... -
ドローン
ドローンのための物理学第8回:【慣性モーメント(基礎編)】なぜ大型機は鈍感なのか?機体サイズと制御遅延の物理
【1. 「大型機なら安定しているはず」——その思い込みが、申請を殺す】 ある橋梁点検事業者が、全備重量25 kgの大型ヘキサコプターでカテゴリーIII飛行の許可申請を提出した。機体は高価で堅牢、モーターも高出力。事業者は自信満々だったという。 しかし、... -
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ドローンのための物理学 第7回:【重心(CG)の計算】農薬散布・配送ドローンの「液揺れ・荷揺れ」がもたらす墜落メカニズム
【1. 「荷物を積んだら、なぜか機体が傾いて落ちました」——その一言が終わらせるもの】 農薬散布ドローンの運用中に、こんな事故報告が上がってくる。 「散布開始直後は安定していたのですが、タンク内の農薬が半分ほどになったあたりから、機体が左右に不... -
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ドローンの物理学シリーズ第6回:【剛体の力学】機体フレームのたわみが引き起こす共振と、空中分解リスクの排除
【1. 「フレームは頑丈だから大丈夫」——その一言が、空中分解事故を招く】 ある産業用ドローン事業者が、橋梁点検のためにカテゴリーIII飛行の許可申請を提出した。機体はカーボンファイバー製の6軸ヘキサコプター、全備重量18 kg。申請書の「機体の安全性... -
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ドローンの物理学シリーズ第5回:ニュートンの運動方程式(F = ma)、突風時に機体が流される距離を完全シミュレーションする
【第1節 役所の「風に飛ばされたら?」という一言が飛行許可を葬る】 飛行許可申請の審査面談において、担当官から最も多く突きつけられる質問のひとつが、次の一言である。 「突風が吹いたとき、機体はどこまで流されるのですか?」 「万が一、制御が失... -
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ドローンのための物理学 第4回:慣性の法則、ドローンは急に止まれない――「制動距離」の算出が、第三者への衝突リスク評価の絶対条件である
【1. 審査官はこう詰めてくる——「止まれなかったら、どうするんですか」】 想像してほしい。 あなたは都市部の幹線道路上空での自律飛行ルートを申請している。飛行高度は地上15m。ルート上には横断歩道があり、歩行者が通過する可能性がある。審査官はル...
